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自動車板金塗装の今後は明るい?暗い?ズバリ解説

2023年04月10日

自動車板金塗装の今後はどうなるかと、心配になっている方もいるでしょう。
板金は常に一定の需要があると思われていましたが、自動車業界自体が大きく変わろうとしています。

今回は、自動車板金塗装の現状と今後の展開について解説します。

自動車板金塗装の未来が明るければ、やる気も出てくるでしょう。
板金塗装について役立つ資格も紹介するので参考にしてください。

自動車板金塗装の今後は明るい?暗い?ズバリ解説

自動車板金塗装の現状と今後の予想について解説

「一般社団法人日本自動車工業会」の調査によると、日本の自動車生産台数は2020年・2021年と連続して減少しています。
東京など都市部では自動車を所有する方も減っており、それにともなって自動車の整備や修理の案件も減少傾向です。

ここでは、自動車板金塗装の現状と今後の予想について解説します。

板金塗装業界全体は仕事が減っている傾向

自動車の板金塗装は、ボディの凹みや傷などを修理する際に行います。
自動車をどこかにぶつけたりこすったりすると凹みや塗装のすれが生じ、放っておけば見た目が悪くなりがちです。

サビが発生し、自動車自体の寿命が短くなる可能性もあるでしょう。

板金塗装は、ディーラーや修理業者などで行いますが、近年は業界全体で仕事が減少傾向といわれています。
かつては、多少の凹みや傷でも小まめに修理する方が多い傾向にありました。

しかし、現在は大きな傷でないとそのまま放っておく方も多いようです。
また、車の台数自体も減っているため、大きな修理もこれから減少傾向になると考えられています。

板金塗装工場も減少傾向

板金塗装だけでなく、日本全体の職人たちが高齢化しています。
また、近年は自動車整備士の給与の低さが問題となっており、自動車業界で働きたい若者も減少傾向です。

技術の向上により一般の板金塗装では修理が難しい金属のボディを持つ自動車も増えたため、ディーラーや専門の工場で治せない事例も増えました。

そのため、職人が高齢化したり引退したりした板金塗装工場は代替わりをせずそのまま廃業するケースも多くなっています。

その一方で、「板金塗装をして欲しい車があるのだが、工場が見つからずに悩んでいる」「工場に板金塗装を依頼したが、職人が足りないので仕上がりに時間がかかるといわれた」などの事例も増えています。

しかし仕事自体がなくなるとは考えにくい

技術の進歩により、自動運転などが普及し自動車事故が少なくなっても、板金塗装の仕事自体はなくならないでしょう。
自動車は移動手段や運輸の中心です。
自動車に代わる交通や運輸手段が出てくるまで、自動車修理は必要といえます。

ちょっとした修理や塗装が必要といった方もまだまだ多く、自動車業界で働きたい方もゼロになったわけではありません。
需要はうなぎ登りで未来は明るい、とはいえません。
しかし、完全に需要もなくなり静かに消えていくしかない業界ではないといえるでしょう。
工夫次第で、まだまだ成長できる可能性もあります。

自動車板金塗装で今後成功するポイント

しかし、漫然と依頼される仕事を受けているだけでは、板金塗装の仕事は年々減っていく可能性もあります。
ここでは自動車板金業界で働く際に需要や知名度を高めるポイントを紹介しますので、参考にしてください。

SNSを使って宣伝をする

自動車板金塗装は、車検とは異なり必要がなければ利用しません。
安全運転を心がけている方や自動車を余り運転しない方の中には、自動車板金塗装があること自体をしらない方もいるでしょう。

TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSは不特定多数の方に手軽に宣伝ができる便利なツールです。
自動車板金塗装でどのようなことができるのか、費用はいくらかかるのかなど定期的に流すだけで、知名度がアップするでしょう。

板金塗装の様子などを動画に撮影してアップすると、より注目を集めるられるかもしれません。
宣伝は費用がかかりますが、SNSで写真や動画をアップするだけなら無料で行えるのも大きなメリットです。

塗装技能士の資格を取得して技術をPRする

塗装技能士とは国家資格技能士の一種で、優れた技術を持っていることを客観的に証明できます。
自動車板金塗装は、職人の技術によって仕上がりが大きく代わってきます。
塗装技能士の資格を取得して、技術をアピールすればより高度な仕事の依頼が来る可能性が高まるでしょう。

SNSやホームページを利用して技術力を宣伝するのもよい方法です。

自動車整備と板金塗装を一緒にする

板金塗装を行うと同時に、自動車のエンジンなどを整備して欲しいと考えている方も多いです。
自動車板金塗装業と自動車整備は違います。
しかし、自動車整備は自動車整備士の資格を取得すれば行えます。

3級ならば、学歴や職歴も関係なく6ヶ月~1年の実務経験で受験資格が得られます。
3級の自動車整備士の資格を取得して一定の実務経験を積めば、2級の受験資格を得られます。
一つの工場で板金塗装から自動車整備まで一貫して行えれば、顧客も増える可能性が高まります。

まとめ

技術の進歩や電気自動車の普及により、自動車板金塗装も大きな転換期を迎えています。
しかし、今まで培ってきた技術が無駄になることはありません。

自動車板金塗装の需要もなくなるとは考えにくいです。
自動車整備から自動車板金塗装まで一貫して携わるといった隠れた需要を掘り起こすなど、いろいろと工夫をしてみましょう。