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車検の内容とは?車検整備付と車検整備別も解説!

2023年05月26日

古車をお得に購入する際には、車両本体価格だけでなく、車検費用やその他の費用を含めた総額も考慮することが大切です。
ただし、中古車の情報には「〇年〇月」「車検整備付」「車検整備別」といった車検表示があり、初めてクルマを購入する方にとっては理解しづらいかもしれません。

この記事では、車検の基礎知識から、それぞれの表示の意味や利点・欠点を解説していきます。

車検の内容とは?車検整備付と車検整備別も解説!

車検とは?

自動車の安全性確保および公害防止を目的として、車検制度があります。
車検対象車両には、小型特殊自動車以外の自動車や排気量250cc超のバイクが含まれます。
車検に合格すると、車検証が交付されます。

必要な車検周期は、登録された車両の種類によって異なりますが、自家用車やバイクの場合、新車登録時最初の車検は3年後に、次回以降は2年ごとに受ける必要があるでしょう。
車検証がない車両は公道を走ることができず、違反すると罰金や懲役、違反点数6点の罰則が科せられます。

法定点検は、自動車の安全性確保のために行われる点検・整備制度ですが、車検とは異なります。
法定点検は、規程によって定められた範囲内で行われ、点検・整備のための時間や費用は車検よりも短くて低コストです。

また、法定点検は一定期間ごとに受ける必要がありますが、車検と同様に定期検査を受ける必要はありません。
法定点検のインターバルは、道路運送車両法によって定められています。

車検に必要な費用とは?

車検を受ける際にかかる費用は、大きく2つに分けられます。
最初の費用は「法定費用」と呼ばれ、自動車重量税、自賠責保険料、印紙代などが含まれます。
この費用は車種や車の年式、そして重さによって異なるため、どの場所で車検を受けても一定の費用がかかります。

二つ目の費用は「整備・点検費用」と呼ばれ、法定24カ月点検の整備・点検費用や、車検代行の手数料が含まれています。
この費用は車検業者や整備内容によって異なるでしょう。

また、点検の結果、部品の交換などが必要な場合は、追加で費用がかかることもあります。
法定費用は約3万円から7万円程度であり、点検・整備費用は数万円から10万円程度かかることが相場です。

法定費用は自賠責保険料を差し引いて、車検を受ける場所にかかわらず、同じ金額ですが、点検・整備費用は、費用の違いを考慮して安い業者を選ぶことで、合計額を抑えることができます。
車検を受ける場所としては、販売店、車検に特化した専門業者やガソリンスタンドなどがあります。しかし、自分で車検を受けることができる「ユーザー車検」もあります。

車検表示の種類

ここでは車検表示の種類について詳しく解説していきます

◯年◯月

「車検付き」の中古車を購入する場合のメリットは、車検を実施する必要がありません。
しかしながら、車検付きの車の場合、車検の残り期間分が車両本体価格に含まれているため、価格が高めに設定されていることが一般的となっています。

また、納車後すぐに車検を迎える車両もあるため、注意が必要です。
車検の残り期間が短い場合は、車検にかかる費用を用意する必要があるため、購入前に確認することが重要です。
次に、車両の整備状況についてです。

中古車の整備状況は「法定整備付」・「法定整備別」・「法定整備無」で表示されています。
「法定整備付」の車の場合、納車までに法定12カ月定期点検整備が実施され、その整備に必要な費用が車両本体価格に含まれています。
一方、「法定整備別」の車の場合、法定12カ月定期点検整備は実施されているが、整備に必要な費用は車両本体価格に含まれていないため、追加で費用がかかるでしょう。

最後に、「法定整備無」の車の場合、納車までに整備は実施されておらず、必要な整備費用も含まれていません。
中古車の購入前に必ず整備状況や車検の残り期間を確認することが、追加費用を抑えるために重要です。

車検整備付

「車検整備付」は、車検を新規に取り直し、そのまま納車を受けることができる点がメリットです。
このサービスを利用することで、車検を自ら受ける手間を省いたり、車検を依頼するための時間と労力を削減することができます。
また、車検整備付には、車両本体価格に車検取得のための修理料金はすべて含まれているため、車検に関する余分な費用を気にする必要がありません。

これにより、安心して購入することができます。しかしながら、車検整備付にはデメリットもあります。
例えば、車両本体価格に整備費用が含まれるため、価格が通常よりも高めに設定されている点が挙げられます。
このため、車検整備料金を含めた価格が安いのか高いのかを判断するコストパフォーマンスが明確でないというケースもあるでしょう。
ただし、車検整備付は、購入後にすぐに車検を行う手間を省くことができるため、時間に余裕のない方にはおすすめです。

車検整備別

自動車購入時において「車検整備別」という選択肢があります。
この選択肢には安く車を購入できるメリットと車検手続きの手間が減るという利点があるでしょう。
ただし、注意しなければならない点も存在します。

まず、「車検整備別」とは、購入時に車検整備を行わずに車を購入することを意味します。
車検整備を別途行うため、車の本体価格が低く設定されるため、購入価格を抑えることができるでしょう。
また、「車検整備付」と同じように、12カ月または24カ月定期点検整備後に車検を通し、納車されるため、当面は車検に通す必要がありません。

しかし、「車検整備別」のデメリットもあります。
車検手続きには、さまざまな費用がかかります。たとえば、車検費用や排ガス検査費用、自動車税などがあります。
これらの費用は車検整備付きよりも高くなる傾向があるため、総額が予測しづらいことがあるかもしれません。

車検整備無

自動車を購入する際には、車検整備無の車両を選択することができます。
この場合、車両本体価格が車検付きや車検整備付きのものに比べて安くなるでしょう。
ただし、別途車検費用がかかるため、自分で車検を実施する場合は、格段に安く済ませることができます。
ただし、自分で車検を行うための手間や仮ナンバーの発行、移動の手配が必要になるため、デメリットといえます。

まとめ

車検と整備にはそれぞれ、独自の目的と内容があります。
車の状態によっては、車検に合格するために整備が必要な場合があるでしょう。
車検時の整備費用は一律ではなく、日頃からメンテナンスを怠らずコスト削減を図ることをおすすめします。